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【001021】 初の北斗星ロイヤルの旅(その3)
2003/1/31(金)20:31 - 特急北斗星まりも ()

 「初の北斗星ロイヤルの旅」、3回目でございます。

[第5章]1月25・26日
 さて、今日はSL冬の湿原号の旅を堪能する訳である。通常だと釧路〜標茶間の運
転なのだが、1月中の4日間だけは川湯温泉まで延長運転される。今日乗るSLは、
川湯温泉発着である。発車時刻の11時08分まで「かなりの」余裕があるので根室
まで足を伸ばす。特急まりもの到着ホームから根室行快速はなさきの発車ホームへ。
5時55分に発車。意外に客が多い。厚岸を過ぎて車窓から別寒辺牛湿原が見えてき
た。しかし、窓ガラスが凍てついていてよく見えず。茶内で交換の上り列車が遅れて
到着したため、この列車も5分遅れで発車。根室駅には定刻通り8時12分に到着。
折り返しの釧路行に乗って再び釧路へ向かう。8時22分に根室駅を発車。かなりの
乗車率である。快速はなさきとは違って各駅に停車していく。だが、所要時間は何故
か快速も各駅停車もほとんど変わらず。10時38分に釧路駅に到着。
 荷物をコインロッカーに預けてSL冬の湿原号の発車ホームへ。既に入線していた。
今日の牽引機はC11−207。SLニセコ号の牽引機である。4両編成の客車の前
後には緩急車が連結される。そして補機にはDE15−2510。2002年夏に運
転された特急北斗星まりもの牽引機であった。約半年振りの再会である。スーパーお
おぞら1号の到着が遅れ、その接続をとって10分遅れの11時18分に釧路駅を発
車。白銀の湿原と凍てつく釧路川を見ながらSL冬の湿原号は走る。12時07分、
茅沼駅に到着。広々とした平原に、タンチョウはいなかった。DLの助けを借りて急
勾配区間を駆け抜ける。摩周駅には13時ちょうどに到着。ここでSLは石炭と水を
補給。その合間を縫ってSLを撮影。その後改札を出て摩周駅の入場券を購入。40
分後、摩周駅を発車。14時05分、4分遅れで川湯温泉駅に到着。
 到着後、再びSL撮影に入る。吹雪の中、苦労しながら真冬のSLの雄姿をカメラ
に収める。撮影を終え、待合室に行くと「オーチャードグラス」の人々が弁当を売っ
ていた。その中にビーフシチュー弁当があった。そこにちょうどこの店のおかみさん
がやってきた。おかみさんもこちらの顔を覚えていた。ビーフシチュー弁当を購入。
駅前に出て駅舎を撮影。再び列車内へ。帰りの指定座席にて弁当を食す。ライスの代
わりにフランスパンがついていた。パンとシチューというのも絶妙な組み合わせであ
る。SLは逆向きのまま、DLの前にそのまま連結される。14時45分、釧路行の
SL冬の湿原号が川湯温泉を発車。再び急勾配の区間を通過。15時06分、摩周駅
到着。ここで再び石炭と水を補給。15時20分に発車。雲が次第に晴れていく。白
銀の世界の向こうに夕暮れの景色を望む。16時08分、茅沼駅到着。車掌のアナウ
ンスが入る。「タンチョウが3羽います」
 その姿を探す。見つけた!あわててデジカメを取り出す。タンチョウが羽ばたき始
めた。無我夢中でその姿を追い、カメラに2枚収めた。1枚は夕日を浴びて飛び始め
たタンチョウの姿、もう一枚は3羽等間隔で飛んでいるタンチョウの姿。そして3羽
のタンチョウは夕日の彼方へ去っていった。わずか1分弱の出来事ではあったが、最
も感動的な瞬間だった。
 そしてSL冬の湿原号は17時04分、釧路駅に到着した。
 駅前の市場で毛がにと鮭の切り身をお土産に買い、宅配の手配をする。駅に戻る。
スーパーおおぞら12号で札幌へ。ここから特急利尻に乗って稚内を目指す。23時
02分、札幌駅を発車。翌朝6時、暗闇の稚内駅に到着。

[第6章]1月26日
 早朝の稚内駅構内の立ち食いそば屋にて天玉うどんを食す。スーパー宗谷2号で再
び札幌へ戻る。7時37分、稚内駅を発車。南稚内を発車すると利尻富士が見えるポ
イントがあるのだが、今日は雲がかかっていてその雄姿は拝めず。しかし幌延を過ぎ
ると空は晴れ渡っていた。青空の下の山々と天塩川、そして白銀の世界が素晴らしい
コントラストを描いていた。デジカメでその風景を撮影。列車は12時35分に札幌
駅に到着。
 千歳行普通列車で新札幌へ。ここからニセコスキーエクスプレス4号でニ
セコへ。小樽を過ぎ、塩谷海岸を望む。冬の塩谷海岸もまた素晴らしい景色である。
秋にSLニセコ号で蘭越まで乗ったことがあるが、そのときとはまるでイメージが違
う。まず感じたのはSLで乗っていた以上に急勾配を感じたこと。余市から先は「雪
の回廊」という言葉を思わせるほどの雪深い空間を走っていた。列車は15時25分
にニセコ駅に到着。
 駅前の温泉銭湯「綺羅の湯」で湯船につかる。やっぱり風呂はよい。「綺羅の湯」
を出てニセコ駅舎を撮影。既に夕闇の気配が迫っていた。駅に戻り、入場券を購入。
再び列車に乗る。ニセコスキーエクスプレス3号は16時56分にニセコ駅を発車。
この列車のシートは、残念ながら座りづらい。ノースレインボーエクスプレス同様、
テレビモニターがついているが、乗り心地は断然ノースレインボーの方が上である。
札幌着18時52分。いよいよ、北海道を離れるときがやってきた。


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