北斗星の家 掲示板 過去ログ
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【000964】 しつこくて申し訳ありませんが
2001/5/5(土)02:03 - サロン・デュ・ノール ()

管理人からここは論争の場ではないという発言が以前あったように記憶していますので
不適切と思われるのでしたら,中止を指示してください.

カシオペア投入時のJR東日本のコメントです.
「現在の北斗星には個室車両が3両しかなく,お客様のニーズに十分対応できない状況である.
さらに,使用している24系客車は新造後25年以上を経過する車両がほとんどとなり,
内装についても改造後10年以上が経過していることもあり,新しい寝台車両の必要性が高まってきた.
一方,寝台車両については,平成5年から構造や製造コストの低減について検討を行ってきたが,
内装工事に建築内装の技術を取り入れることなどでコスト低減の目途もついたことから,
E26系特急系寝台客車を製造することとなった.」

鉄道車両は大体は理由はともあれ30年前後で新車に置き換えられていくものですが,
明確に目的をもって新車導入をするのは,コスト低減よりは利用客増を狙うことが多いと思います.
私とDAKARAさんが大きく異なる点は,北斗星がこのままでよいと考えているかどうかですね.
確か最近の北斗星の閑散期も含めた通年の利用率は個室が7,8割,開放式寝台が5,6割との
数字を見た記憶があります(記憶違いかもしれないので,間違いなら訂正してください)

寝台特急に乗った人の感想でよく聞かれるのが「揺れて寝られなかった」という意見です.
北斗星とカシオペアの両方に乗ると揺れの大きさの差は誰しもが感じると思いますが,
スピードの差が原因で,台車などの技術進歩は関係ないのでしょうか?
私は鉄道技術者ではないのでわかりません.
ちなみに,北斗星とカシオペアは函館・札幌間でほぼ同じ所要時間で走っていますが,
ここでもカシオペアの方がずっと乗り心地は良く感じました.
また,発車時やブレーキ時のショックの減少は,明確に新技術のおかげです.
(連結器の改良,客車のブレーキ指令方式の変更)

内装という点に関していえば,北斗星とサンライズは列車の利用客層,運転時間も違うので
比較することに意味がないと思うので,カシオペアツインと北斗星のツインDXを比較すれば,
便洗面所の設置や中高年に不評だったらしい2段ベッドなど一応の改善は計っていると思います.
結局2段ベッドをやめて,その代わりに部屋への階段の上り下りとベッドメイクが必要となり,
部屋の高さが低くなった反面,床面積がやや広くなったわけです.
(確かに抜群に居住性が向上したとはいえないですが,同じ料金だから仕方ない?)
ただ,本当はこの比較も意味はないかも知れません.
北斗星の大多数は開放式寝台 or B個室でカシオペアの大多数はツインだから,
B寝台とツインの居住性を比較しないといけないのかも.

北斗星の開放式寝台はツアー客やグループ客などそれなりのニーズはあると思いますが,
全体的には利用率は良くないはずです.
一方で人気のある個室は定員が減少するため採算性は悪いはずです.
個室で定員とスペース確保には今のカシオペアの車体ダブルデッカー構造は必然でしょう.
また,ソロやデュエットは開放式B寝台が主流だった時代には同料金で画期的だったでしょうが,
北斗星は豪華列車と聞いて乗った人(鉄道ファンでない人)はやや期待外れと感じるでしょう.
東京札幌間は飛行機で2時間程度でしかも以前ほどは高くなく行ける時代に,
北斗星が存在価値を持つためには,ある程度リッチな観光客に満足してもらえるものに
していかないと長期低落傾向に陥るように思えます.
やや人気に翳りの見え始めた北斗星にてこ入れするためには,アコモ改善は効果が弱いと思います.
カシオペアはマスコミで取り上げられて有名になりましたが,
北斗星の北海道編成の個室化が進んでいることは普通の人は知らないでしょう.
ただ,カシオペアのブームは1年で終わってしまったようにも思えますが.

新車と旧車であれば,普通は新車を好む人が多いものです.
何十年も前の車両を使い続けて,利用客が維持できるのかなと心配しているだけですが….


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