2001/5/5(土)04:17 - DAKARA (男)
誤解されていらっしゃるようなので申し上げておきますが、私は新車の登場を嫌っているのではありません。以前の北斗星3,4号がカシオペア登場で、臨時列車に格下げされたので、今後新車はすべてカシオペアになり、寝台はリーズナブルに済ませてロビーカーやグランシャリオでプチゴージャスな気分になれる北斗星そのものが消えてしまうのではないかと心配しています。
北斗星とカシオペアの揺れの違いは、確かにおっしゃる通り、台車の構造のためです。E26系のボルスタレス台車は24系などの台車よりもエアサスペンションが大きくなっています。これは技術が進歩したからではなく、ボルスタレス台車がカーブの時に回転する代わりに空気バネ自体のねじれ変形を利用して向きを変えるためです。
ただし、このボルスタレス台車は登場時には高速運転に向かないとされていました。巨大な空気バネと、カーブ時の特性のために、高速運転時や重心の高い車体では激しい横ゆれがあるのです。そのため、カシオペアには横ゆれを抑えるアンチローリングダンパが車体から台車に向かって伸びています。結果として、細かい揺れは無くなるのですが、大きなゆっくりとした揺れになります。意外と、車酔いをしやすい方はこのタイプの揺れに弱いです。
24系の台車には基本的にアンチローリングダンパは付いていませんが、これを必要とするほどの高速運転が行われることが前提ではなかったためです。例外として、特急電車の付随車から改造された食堂車スシ24にはダンパが付いています。意識して乗り比べて頂ければお分かりになるのではないかと思います。食堂車の台車も同じ世代の設計です。ただし、機関車の揺れが伝わって編成全体が蛇行しているので、この蛇行だけは消せないようです。E26系は編成重量が非常に重いので、機関車の揺れをキャンセルできるのではないかと考えられます。また、E26系のブレーキ指令方式が変更になっているのは台車も含めて電車の設計がもとになっているためです。
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