2001/5/4(金)11:36 - DAKARA (男)
時代のニーズに合わせることと、車両新製は違います。アコモデーション更新なら意味がありますが、少なくとも現在の北斗星に限っては、時代のニーズからはなれていないとおもいます。北海道編成に限って言えば、デュエットを造りすぎたことと、東日本編成に限って言えば個室車が少なめ、というぐらいです。ツアー客やグループ客向けには解放B寝台車はBコンパートくらいは意味があるかもしれませんが必要です。
ロイヤルは寝台列車斜陽化の時代であったため、空気を運ぶよりくらいならと、採算性を度外視した客寄せとして制作されたそうです。しかし、ある程度の人気が見込まれ、新車を登場させれば採算性を無視できないため、現在の居住性が維持されるのかどうかは疑問です。北斗星のソロとサンライズのシングルを比べて頂ければお分かりではないかと思います。また、カシオペアツインについても、個室内にトイレと洗面所が付いたことは特筆すべきですが、果たして北斗星のツインDXと比較して居住性がよくなっているか難しいところです。狭い階段の上り降りや、寝台のセット、クロークがない、天地方向の狭さのようなデメリットがあります。
また、北斗星の揺れの問題は東北本線の線路状況と走行速度の問題も忘れるべきではありません。北斗星はカシオペアよりも速いからカシオペアよりも揺れるのです。連結器がタイトな電車の583系でも揺れました。北斗星はどれくらいカシオペアより速いかというと上野駅で30分ついていたカシオペアとの差を函館駅では8分差に詰めるほどです。その分函館で時間つぶしをします。
北斗星運転当初は初の北海道直通列車や、青函トンネル通過という物珍しさも手伝っての人気であったと考えられます。そして青函トンネル見学ツアーも然りです。新車を求めることが、物が変わったことによる刺激を求めていることと同一にしてはいけないとおもいます。また、北斗星を新製したとしても、それが運転開始当初と同じ人気つながりそうにないのは、カシオペアの空席が物語っています。それとも、カシオペアも新製すべきでしょうか。乗ることが目的の列車ならば毎日運行でないのは、さしてデメリットと考えられません。
瀬戸では、サンライズ化により定員が減った分、乗車率は上がったのですが、これがかえってアダになっています。まず、乗ることそのものが目的で乗ってくる人たちは、しばらく経って、もの珍しさが無くなって減ってきています。従来ならば、多少混でいても帰省ラッシュの時期でもない限り乗車直前にみどりの窓口に行っても確実に取れていたのが取りづらくなっておりリピーター離れ、特にビジネスユーザーのリピーター離れが進行しています。これは長期的に見て由々しきことです。
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