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【002551】 欧州旅行記Part2 ENウィンナワルツ&CNLドナウクリエ
2006/1/10(火)13:03 - とらん・ぶるぅ☆ ()

皆様こんにちわ。帰国しました。欧州旅レポの続きです。

21:20ごろに乗車予定のオーストリアウィーン西駅経由ブダペスト行きの
ユーロナイト、ウィンナワルツ号が入線してきました。
OeBBオーストリア、MAVハンガリー、SBBスイスの各鉄道の車両の混結列車でした。
寝台車はOeBB、クシェットはOeBBとMAVでSBBの客車は座席だけです。
OeBB寝台車は元シティナイトラインの2階建て客車です。
乗車時にチケットを見せましたが、この時には特にチケット回収は無く
部屋の場所を教えてもらっただけでした。発車後に検札がありチケットと
パスポート、朝食メニュー、税関リストを回収に来ました。
税関リストは関税のかかるもののリストですが特に何も無くても名前だけ書いて渡します。
朝食メニューは、コーヒー・紅茶の入れ方や朝食につけるサイドメニューを
自分の好みでつけることが出来、これを乗務員が翌朝持ってきてくれるものです。
この日の宿はこの車両の一階にあるエコノミー個室です。
テーブルにはミネラルウォーター、チョコレート、フルーツ(オレンジ)が用意されていました。
紙袋が2つおいてあり、中身はタオルとせっけんでした。
布団はCNLと同じで羽毛布団でした。客室には洗面台がテーブルの下に備わっています。
リネン類にはまたもやワゴンリ社の名前が入っています。
特にゆれも大きくはありませんが、横方向にかかるGが結構あります。
これは非振り子車両ではヨーロッパどこの国も共通でした。
食堂車はハンガリー国鉄の車両ですが、オーストリアを出たあと
デイタイムにかかるので、そのために連結しているようでした。
発車するとしばらくチューリヒ湖沿いに走ります。空調は自室で調整できます。
空調音を除けば意外と静かですが、階下だけあってシャーという線路の音は響きます。
ジョイント音は殆どと言っていいほどありません。
23:50ごろ、国境の町Buchsに到着。しばらくとまっていてドシンと振動があったので、
見てはいませんが恐らく機関車の付け替えをここで行ったのでしょう。

7時ごろに車掌のノックで目を覚ますと、朝食を持ってきてくれました。
進行方向は逆向きになっていました。うっすらと明るくなってきていましたが、
オーストリアはスイスよりもだいぶ深く雪が積もっていて、見た目にも寒そうです。
空はどんよりと曇っていました。
ウィーン西駅へはほぼ定刻に到着。出発時後ろについていたスイスの客車は
切り離されていて、OeBBオーストリア国鉄とMAVハンガリー国鉄の客車だけになっていました。

では引き続き、シティナイトライン ドナウクリエ号のレポです。
オーストリア観光を楽しんだあと、シティナイトライン(CNL)ドナウクリエ号に
乗車するため、ウィーン西駅には20時少し前に行きました。
時間があったので列車の編成を見ていたところ、なんと夕食の当てにしていた食堂車が
付いていません。どうやらこれも秋から冬にかけてのスケジュール変更で
外されてしまった模様。恐らく途中でつながるほかの列車に繋がってくるはずですが、
朝だけの利用はデラックス個室には縁が無いので。夕食は駅構内で調達しました。
SUBWAYのほか、ピザやハンバーガーを売っているスタンドがあります。
すでに乗車できるようになっていたので乗りこみました。
今日は2階のデラックスクラスですが、前に乗ったときと違ってウェルカムドリンクは
無く、テーブルにおいてあるミネラルウォーターのみフルーツも無しと、
無い無い尽くしです。クルーは英語が得意でないようで必要最小限のやり取りだけでした。
今日はシャワー・トイレ付きの個室です。以前にもレポしたことは有りますが、
また改めて。室内にはテーブルに向かい合わせの2つの椅子があり、
2段ベッドが別に備わっています。窓は上下2つに分かれていて天井付近の窓は
天窓のようになっています。横の窓も車両限界にあわせて傾いています。
ベッド自体はエコノミーと同じサイズ、羽毛布団も同じです。
シャワー・トイレ室とは個室の入り口と同様、飛行機のようなドアでしきられてます。
トイレとシャワールームは半ば独立しており、透明プラスチックの仕切りで仕切られています。
洗面台の鏡をあけると、アメニティ類と220Vのコンセントがあります。
ただ、以前乗車したときもそうでしたが、この電源がまったく安定していなくて、
ノートPCのコンセントやバッテリーの充電器を差し込んでも殆ど給電出来ません。
ミネラルウォーターのパックもテーブルとは別にあります。耳栓も一緒に入っています。
トイレは真空式です。シャワーはボタンを押すとしばらくお湯が出て自動的にとまります。
お湯の量は使い放題ですが、すぐに足元にお湯がたまるのは困り者です。
ウィーン西駅を定刻に発車しましたが、前日の下段に比べて静かですが揺れが大きく感じます。
遠くに街明かりが見えますが、流れていく速さは昼行列車と遜色無いようでした。

7:30に車掌のノックで目を覚ましましたが、外はまだ真っ暗でした。
ロール式のカーテンをあけてみると列車は進行方向が逆になっていました。
並行している幹線道路の車を余裕で追い越していきます。
8時前にやっと、ゆっくりと空が白んできました。
ちょうどその頃、車掌がコーヒーの淹れ方を聞いてきました。
朝食が運ばれてきましたが、クロワッサンなどパン3つで内一つはチーズサンド、
飲むヨーグルト、ヨーグルト、それにコーヒーがつきます。
ハムやチーズが付いた前回に比べるとグレードダウンしてます。
ケルンには定刻に到着。ウィーン出発時は機関車の次位だった乗車車輌が最後尾になり、
前方にはオーストリア発車時には無かったDBの客車が付いていました。
駅はスルー式でそのままドルトムントへ向かって発車していきました。

さて、CNL食堂車が空振りだったので旅レポの最後にオーストリア滞在中に乗車した
ユーロシティ、トランザルピン号の食堂車のレポを簡単に追加します。
発車時に食堂車のクルーが予約を取りに来る旨の放送があったのですが、
10:30ごろに来ました。テーブルは11:30の予約です。
11:30より少し前に食堂車に行ってみました。車内のレイアウトは
二人がけの席は窓にそっていますが、4人がけの席が窓側に取り付けられた半円の
テーブルを取り囲むように席が配置され、食事中の眺めを考慮しているようです。
食事は1品15-25ユーロ程度です。大食な人でなければ1品+αも有れば十分でしょう。

それでは、成田エクスプレスで東京まで向かいます。長文投稿失礼しました。


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