2005/6/24(金)20:05 - TWILIGHT (男)
「【2137】冬の北海道旅行記−5」の続編です。
そういえば書いてなかったなー、と思い出して書かせていただきたく思います。
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私が予約したのは第一回目の午後5時半から。ディナーは3回(⇒当時)に分けて行われるが
この時期の乗車であればこの第一回目がお勧めだ。5時半で夕食というのもちょっと早いきも
するが、、少しずつ昼から夜に変わっていく景色を楽しむことができるのである。
約一時間のディナータイム陽は少しずつ沈み、沿線は夜の表情を少しずつ現してくる。車窓を
光のみがどんどん後方へと流れていく。ロマンチストでもなんでもない私ですらロマンチックな
気持ちになっていく・・・・。ディナーの味も大変良かったが、流れるゆく車窓そのものが一番
のメインディッシュであったように思う。
コース最後のコーヒーを飲みほすと私たちはテーブルを離れた。ダイニングカーをでると隣の
車両はラウンジカーである。正式には「クリスタル・ラウンジカー゛スプレモ゜」というらし
い。車両中央部にはオリエント急行を意識したような半円形の「バーカウンター」があり、その
天井にも同じ半円形のグラス受けがついていてワイングラスが逆さに規則正しくつり下がって
いる。カウンター正面にはウイスキーなどボトルをおくスペースが3〜4段あるが何もおいて
おらず、「ウイスキーとおつまみは1号車ダイニングカーにて販売しております」という手書
きの貼り紙がしてあった。
車内はそのカウンターのほかに向かい合わせのテーブルチェアーが何組かあって、そのほかに
自動演奏ピアノがある。残念なことに私が乗車したときは演奏はしていなかったが、一緒にき
たパートナーが「ネコふんじゃった」を弾いてくれて受けてしまった。そのほかではこの車両
「オリエント調」?のトイレもある。車内はやわらかいオレンジ色の照明に包まれていて、実
にいい雰囲気である。
私たちはラウンジカーで30分ぐらい過ごしたのち、部屋に戻って私の鉄道趣味人生において
初めての列車内で「入浴」を経験し、シャツの上から浴衣を羽織りつつ身体中から上る湯気を
息で吹き飛ばしながらベッドに寝っころがってカーテンを開け、部屋の明かりを消して真っ暗
な夜空を眺めてすごした。窓の外は雪が吹雪いており、列車が走行する事によって舞い上がっ
た雪が窓に付いている。
「外は極寒、なかはぬくぬく」とか思いつつ、街の灯りが反射して雪空がほんのり白んだりす
るのをボーッと眺めていたら知らないうちに眠ってしまっていた。たぶん、盛岡を過ぎたあた
りだったと思う・・・・。
続きます。
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