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【001937】 カシオペア乗車記
2004/7/6(火)12:37 - 横川六三郎 ()

5年越しの夢がかない、寝台特急カシオペアに乗ってきました。
家族(大人3人)なので、補助ベッド使用。行程は、車中に2泊、現地滞在7時間の往復カシオペアです。

7月2日19:13。最寄駅の郡山から乗車しました。
NREのアテンダントさんがあいさつにいらっしゃり、車掌さんが検札にいらっしゃいました。
かぎの使い方を説明してくださった時、「試しに好きな数字を」と言われ、僕が押したのは「8009」。
車掌さんに、列車番号ですねと軽く突っ込まれました。
東北線沿線にある自宅の脇を通過し、持ちこんだ夕食をいただきました。
ウエルカムドリンクに、熱い日本茶があるのが意外でした。

乗車したのは、8号車1番。カシオペアツイン車端室タイプ、補助ベッドつきでした。
仙台の手前で、ベッドを組み立てます。説明がわかりやすかったので、簡単に組み立てられました。
仙台では、普通列車と並び、普通列車で立っている客からの視線を集めました。
小牛田付近で、ラウンジカーへ行ったり、車内を探検したりしました。
21:45からのパブタイムを利用。ピザを食べました。なかなかおいしかったです。

盛岡を過ぎて、寝ることにしました。僕は、補助ベッド(上段)に寝ました。
知らない間に眠っていたようで、次に目を覚ましたのは、青森付近。
ポイントが多くて、目がさめてしまいました。しばらくして、停車。台車からは制動試験のエアー音が聞こえます。
進行方向が変わり、発車。津軽線のどこかで、運転停車したようで、また止まりました。
そこで、静かになったので眠ってしまい、なんと青函トンネルはまったく気がつかず。
翌朝函館付近で、目がさめました。また眠ってしまい、長万部の手前で、起きました。

前日に買って持ちこんでおいた朝食を、太平洋を眺めながらいただきます。
太平洋の眺めは本当に最高でした。まさしく、オーシャンビュー。
空港付近で飛行機が大きく見えてびっくりしたり、途中で北海道という感じの牧場が見えたり、車窓の景色も十分楽しめます。
それから、乗車記念のオレンジカード、もちろん買いました。札幌には、定刻どおり到着しました。

札幌からすぐに小樽に移動(区間快速いしかり)し、散策バスに乗って交通記念館へ。1時間ほど見学しました。
そのあと散策バスに乗って、運河の近くで降り、運河を歩いて、目の前のお寿司屋さんに行きました。
11:30ごろに入ったので、まだ席が空いていましたが、帰る頃には、行列になっていました。
食べ終わって、手宮線の廃線跡を歩き、商店街でぶらぶらし、小樽一おいしいと言うお菓子を食べたりしました。
小樽14:04発の快速エアポート(指定席を使った)で札幌へもどります。
札幌では、地下でお土産を物色したり、夕飯を調達したりして、ゆっくりしてからホームへ。
16:03にカシオペアが入ってきました。

今度は2号車1番カシオペアデラックスに乗車。乗車口は、1号車から乗りこみました。
発車してすぐに車掌さんがいらっしゃり、検札とオレンジカードの販売があります。
「オレンジカードは今朝買ったから…」と言いつつ良く見たら、違う絵柄。
車掌さんに聞いたら、「下りは函館運輸区、上りは札幌車掌所の担当」だそうです。
担当が違うとは知らなかったな〜。もちろん、買いました。

NREのアテンダントさんが、ミニバーセットを持ってきました。
ディナーの確認(予約してません)があり、「お客様は郡山までなので、モーニングコーヒーのサービスは今夜の営業時間中に声をかけてください」とのこと。
また、おみやげでコースターを買いたいと思ったので、そのことを尋ねると、わざわざ持ってきてくれました。
車窓の景色を眺めながら、夕飯をいただきました。
ミニバーセットのグラスを下げていただくために、ダイニングカーにTEL。
アテンダントさんがいらっしゃった時に、個室で家族の写真を撮っていただきました。

函館では、外に出てみて、DD51の開放作業を見学し、駅名板の所で写真を取りました。
函館を出たところで、「次は仙台に止まります」との放送があり、夜行列車を実感しました。
外を見ると、きれいな満月。アテンダントさんも、なかなか見られないですよと、言ってました。
パブタイムにあわせて、3号車に移動。今夜はピザと生ハムをいただきました。
食事中に青函トンネルへ進入。また、海底駅付近では、ゆっくり走ってくれたようにも感じました。

部屋に戻ってきて、せっかくなのでシャワーを使いました。
青函トンネルを抜けた頃に寝ました。3人みんな平面に寝れる部屋です。僕は、窓際のベッドから外を眺めていました。
新中小国(信)で貨物列車とすれ違い、蟹田駅では、急行はまなすとすれ違いました。
なかなか、はまなすがこないため、10分ぐらい遅れていたような感じがします。
ここで眠りにつき、盛岡付近ですこし目がさめ(カーテンをあけておいたので、ホームの明かりがまぶしかったから)、起きたのは、仙台付近。
着替えて下車の準備をしました。国見付近になると、なんだか、沿線でカメラを持つ人が目立ってきました。
何でだろうと思って、ダイヤ情報を見ると、583系ムーンライトが来るらしい。
時間と現在位置を調べ、通路に出て、越河付近ですれ違いました。

6:00ごろ、部屋のチャイムが鳴り来客が。車掌さんが、現在定刻であること、郡山到着は放送が入らないことを知らせに来てくれました。
ちゃんと、どの部屋の客がどこで降りるのか、引継ぎしているようです。
きめ細かいサービスに感激し、6:16、郡山に降り立ちました。
ホームで、準備中のダイニングカーの前を通ると、お世話になったアテンダントさんが気づき、手を振ってくれました。

最初は、寝台特急で十数時間なんて、無理だと思ってました。
でも、快適そのものでした。揺れも騒音も皆無ではありませんが、敏感な母も気にならなかったとのことです。
思ったより良く眠れました。また、全室トイレつきというのが、とてもありがたかったです。
とても、十数時間も列車に乗りつづけたという感じはありませんでした。

長文を読んでくださりありがとうございました。皆様にも、自信を持ってカシオペアの旅をお勧めします。


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