北斗星の家 旅レポ掲示板 過去ログ
前の記事へ] [次の記事へ] [記事一覧へ戻る] [TOPへ
【001255】 食べてばかりの北斗星1号旅行記A
2003/4/20(日)22:18 - ゴジュウカラ ()

No.1254の続きです。今回は食堂車ディナー編です。


 今回の目玉は、何といっても食堂車での夕食。夕食のアナウンスは予定
通りの17:30頃にあったのですが、検札の車掌さんがなかなか来てくれません。
遅れること約10分、検札を済ませ、部屋を個室にしてもらい、食堂車へと
向かいました。

 「なんてきれいなんだろう」 食堂車に入った途端、思わずそう感じて
しまいました。写真で見た通り、赤いスタンドが並ぶ食堂車の車内は
華やかでした。
 注文したのはフランス料理でした。一生懸命このために貯金をしたうえ、
次いつ乗れるか分からないこともあるゆえ、ここは思い切ってカシオペア
ワイン赤を注文。ハーフボトルで2000円ですから、けっこう高いのでは
ないでしょうか。カシオペアのラベルがついたボトルが出てきました。
正直なところ、このワイン、かなり美味しかったです。もう1本追加した
かったくらいです。むやみに渋くなく飲みやすいのですが、一方でとても
味わい深いものでした。


 オートブルは、「雲丹風味のクレープ包み海の幸サラダ仕立て」。やはり
オートブルは華やかです。サーモンと海老がクレープにつつまれており、
まわりにはウニがところどころに添えられています。野菜類も色とりどりに
添えられています。味付けはあっさりとしていてよかったです。

 次は、「真鯛とアスパラのクリームスープ」。個人的には、これが最も
美味でした。緑色のスープとアスパラに、白い真鯛、そして赤いトマト
スープがアクセントとなって、見た目もなかなか凝っているなと感じました。
真鯛の淡白な味とまったりとしたアスパラスープの組み合わせが絶妙でした。
口の中でとろけるような真鯛の食感も最高です。

 続いてのメインデッシュは、「牛フィレ肉のソテー 野菜のメロディー
赤ワインソース」。厚みのあるお肉が、色とりどりの野菜のミックスに
のっています。確証は持てませんが、メロディーという名の由来なのか、
野菜(きのこも入っていたようですが)が7種類あったようです(つまり、
ドレミファソラシドの7音)。

 そうそう、スープのときに出された胚芽パンですが、これも実に美味
でした。あつあつで、胚芽の独特の風味を楽しむことができました。
このパン、どこかで販売していないものでしょうか?

 さて、最後はデザート「ココナッツミルクのスープ仕立て 小豆のアイス
クリーム添え」です。女性はやはり甘いものに目がないのでしょうか、母と妹
はこれをかなりの楽しみにしていたようです。グランシャリオのシェフの方は
こういったかたちのスープがお好きなのでしょうか、2皿目のクリームスープ
同様、スープは真鯛やアイスクリームにかかる単なるソースでもなければ、
真鯛やアイスクリームをスープの「具材」にしてしまうほどほどの量はなく、
つまりスープと真鯛・アイスクリームがどちらがメインか競うのではなく、
うまくお互いが調和して引き立てているという感じでした。
 ココナッツミルクの真っ白なスープには、苺(でしょうか)のソースが
所々にかかっていて、やはり見た目の演出は上手です。スープ自体はとても
とても甘いものでしたが、その分小豆のアイスクリームは甘さを抑えた
さっぱりしたものでした。

 その後、コーヒーを頂いてディナーは終わりです。

 食事を始めた頃は、まだ外は明るかったのですが、あっという間に真暗に
なってしまい、途中宇都宮に停車した以外は、車窓からの景色はほとんど闇
でした。「夕日をみながら」とはいかないところが、トワイライトエクスプ
レスの食堂車ダイナープレヤデスにかなわない点でしょうか。
 しかし、暗くなってから窓にうつるスタンドの赤色が、このディナーを
よりロマンチックに演出します。夕闇を走る北斗星1号を外から見ても、この
食堂車グランシャリオはひときわ目立ちます。青い車体と赤いスタンドの
マッチングも絶妙です。“ブルー”トレインならではのものでしょう。

 まさに“走る豪華レストラン”でしょう。

 ちなみに、私たちの時間は、フランス料理は私たち1組だけで、他はみな
懐石御膳を注文していたようです。

 レジでお会計の際、カシオペアワインのボトルを親切にも紙に包んで
くれました。この辺の対応は、柔軟でよいと思います。
 また、北斗星の携帯ストラップと2003年度版の北斗星キーホルダー(静
電気防止と書いてあったが…)を購入しました。


前の記事へ] [次の記事へ] [記事一覧へ戻る] [TOPへ