北斗星の家 旅レポ掲示板 過去ログ
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【001086】 北斗星1号〜オホーツク流氷とんぼがえり旅行中。
2003/3/2(日)08:26 - とらん・ぶるぅ☆ ()

皆様こんにちわ。

北斗星1号にて、札幌へ向かっているところです。
今回の旅行は、半ば突発的なものでした。
前々から予定していたものではなく、2週間前に決めました。

昨年は、紋別で青黒いオホーツク海を見て、なんとか網走で
流氷観光船おーろら号で沖に出て何とか見られた程度で、
今年が流氷の当たり年というお話に居ても立ってもいられなったのです。
かといって、休みを取るわけにも行かないので、土日を利用することに
したのですが、土曜は土曜で大宮で仕事でしたので17時に仕事を終え、
北斗星1号に乗り込むことにしました。
北斗星1号で北海道入り、丘珠からオホーツク紋別へは空路、
紋別から網走まで流氷ロードバス、女満別から帰京を1日でこなす強行軍です。

当日は生憎の雨空で肌寒く、北行きの私の格好も大袈裟ではありませんでした。
乗り込んですぐに検札を受け、17時半をまわった頃にディナータイムの
第一回目の開始と車内販売の案内放送を聞きながら、
さっそく食堂車へ移動しました。

ディナータイム1回目にフランス料理のコースにしたのですが、
今のメニューになってからは初めてです。
ディナータイムが始まる頃には、殆ど日が落ちていました。
食堂車はJR北海道のスシ24-508、ステンドグラスのデザインを変更し、
天井まで内装を施し、よりムーディーにした1両しかないタイプですが、
妙にこの食堂車に当たる機会が多いです。
今のメニューになって何ヶ月か立ちましたが、改めてレビューを。

最初のオードブルは「雲丹風味のクレープ包み海の幸サラダ仕立て」
クレープは口へ運ぶとほんのりと甘く、ドレッシングとも意外と好相性です。
ホタテ、雲丹、スモークサーモン、蟹、甘海老と、
思ってた以上に色々と一皿に盛られて出てきました。

魚料理は「真鯛とアスパラのクリームスープ」
アスパラのスープ(というよりポタージュ)にトマトソースが少しだけ
乗っており味のアクセントになってます。
真鯛は薄く煮こごりのようなゼリーに包まれ、下拵えも意外と凝っていますね。
魚自体は薄味で、スープと絡めて頂くと丁度いいです。

スープをいただいていると、厨房からジュワーと肉を焼く音が聞こえてきます。
メインの肉料理は「牛フィレ肉のソテー 野菜のメロディー 赤ワインソース」
新メニューになってから、肉が厚くなり肉の芯のレアの部分もいい感じです。
ソースとともに上に乗っているソテーした玉ねぎのみじん切りの甘みが
柔らかいお肉にあってますね。

デザートは「ココナツミルクのスープ仕立て、小豆のアイスクリーム添え」
小豆のアイスの上には、北海道をかたどったクッキーが添えられています。
ココナッツミルクの上には、彩りもかねて甘酸っぱいソースがかかっています。
木苺でしょうか。時々現れる酸味のおかげで、甘ったるさを感じさせません。

最後にコーヒーを頂いて、ごちそうさまでした。
フレンチは私一人だったようです。私を含め、5組のお客さんでした。
この時は、ご家族連れ、ご夫婦と客層は幅広いです。

次の回の分も、フォークやナイフが沢山出て来ているようでした。
それと、売店で光るキーホルダーの新しい柄を見つけました。
EF81とDD51の両方が描かれており、ちょうど前に出ていた柄の
2種類を1つに合わせたような感じです。ちなみに西暦年は今回は入ってません。

列車は大きな衝撃もなく、雨の条件の悪い中ながら、実にスムーズな乗り心地です。
少しカクンとブレーキがかかる感触があって、程なくすると黒磯を通過。
見慣れた宇都宮線の電車の向こうに、郡山行きの電車が止まっていました。

パラパラとガラスを打つ雨音が聞こえてきます。カーテンを開けると、
暗闇の中にポツポツと光る人家や街灯が濡れた窓に青白く滲んでいます。
雨粒は斜めに打ちつけ、窓を垂れる雫も前から後ろに向かって斜めに垂れていきます。
遠くの空がぼんやりと明るくなり、近くの人家が増えてくると、
駅が現れては消えていきます。東北筋は、ずっと雨で地面がぬれていました。
室内は空調の音はしますが、ジョイント音はくぐもって聞こえる程度です。
窓に耳を澄ますと、機関車のモーターのうなり音が微かに分かります。

仕事疲れもあり、翌日に備えて早めに寝ましたが、ちょっと飲み過ぎたせいか、
夜中にトイレに起き出してみると、丁度2時頃、せっかくなので青森まで
起きていることにしました。
青森駅では、通路側の向かい側のホームに上野行きの北斗星4号が
既に機関車をEF81に付け替え、停車していました。
先に4号が発車し、しばらくすると停車中にトワイライトEXPが入線、
トワイライトと入れ替わるように、こちらも発車しました。

函館駅では、少し外の空気を吸いに出てみましたが、意外と寒さはきつくなく、
コート無しでもしばらくは外にいられるくらいでした。
雪も積もってはいましたが、青森の方がむしろ雪深いような感じです。

森駅で海側を見ると、海の上に漁船の灯りが水平線近くにずらりと並んで見えます。
いか釣り漁船の灯りでしょうか。森駅を発車する頃、辺りは少しづく明るく
なってきました。
6:30頃に、朝一の放送が入り、食堂車も朝食の営業が始まると同時に、
席に着き、洋食をいただきました。朝食開始の頃はトンネルの多い区間ですが、
洞爺付近では左手に煙を上げる有珠山を見ることができます。

ただいま、苫小牧を発車したところです。それでは。


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