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【001023】 初の北斗星ロイヤルの旅(その5)
2003/1/31(金)22:15 - 特急北斗星まりも ()

 旅日記は「その4」で全て終わりましたが、最後に今回の旅を総括してみたいと思
います。

[第8章]編集後記
 今回、新幹線八戸開業後初めてでかつ、初めての北斗星ロイヤルでの北海道入りと
なった。その前に旧来のA個室シングルDXとスーパー白鳥&はやてのグリーン車に
乗った上で、ロイヤルとの比較をしてみた。
 まずあけぼの号のシングルDX。インテリア的にはいいと思うが、ソファーにした
ときの、座席としての座り心地にはいささか疑問符がつく。
 スーパー白鳥のグリーン車について。デザイン的にはスーパー宗谷で使用されてい
るキハ261系の電車版である。そのスーパー宗谷には以前に乗車したことがあるの
で座り心地は想像していたとおりだった。革張りのシートもほとんどスーパー宗谷と
同じ物である。
 はやてについて。まずムカついたのが八戸駅新幹線改札の駅員の態度。本文でも書
いたが、強制的に自動改札を通そうとするあの態度、何とかならないだろうか。この
傾向は、地方駅に行くにしたがって強くなる。東京駅や上野駅では駅員のいる改札か
ら出ても何も言わずに通してくれるのだが…。まして風邪で体調がすこぶる悪いとき
だっただけに、空いてるところから通らせてくれてもいいのではないか?この辺に、
新幹線のサービスの悪さ(というよりも融通の利かなさ)を感じずにはいられなかっ
た。今後、改善していただきたいものである。グリーン車のサービスについては、い
いと思う。ただ、若干ビジネスチックな印象を受ける。
 さて、いよいよ今回の旅の目玉である、北斗星ロイヤルについて触れたいと思う。
 まず、1号の北海道仕様のロイヤルについて。たまたまステラリウムのある車両だ
ったが、これについてはなかなか心を落ち着かせてくれる上に、北海道を思わせる絵
が旅の旅情をかきたててくれる。また、よく見てみると北極星を中心としてその周囲
にカシオペアと北斗七星が描かれており、よくできている。残念なのはステラのど真
ん中に通風孔があること。ちょっとしらけてしまうような気がする。それとインテリ
アとしては全体的にやや安っぽいような印象を受ける気がする。極端な話をすれば、
ついこの間まで走っていた「はくつる」のシングルDXを広くした、という印象が拭
えない。だが椅子やベッドは(紫地はやや趣味が悪いような気がするが)いいと思う。
あと1つ欠点を述べるとすれば、あけぼの号のA個室にもついていた、ハンガーがな
かったのが残念である。ひょっとしたらどこかにしまわれていたのかもしれないが、
少なくとも手に届く位置にあって欲しいと思った。といろいろ苦言を呈してしまった
が、北海道の風景を描いた油絵がとても素晴らしく、全体的には1人個室の最高峰、
よくできた部屋だと思う。
 次に、4号の東日本仕様のロイヤルについて。インテリアは私の大好きな木目調で
まとめられており、非常に落ち着いた雰囲気を持つ。室内の様子としては、東日本仕
様に軍配が上がる。また、ハンガーも2つついており、コートなどをかけるのには便
利である。また、ソファーとして使うために背もたれをセットできるというのがミソ
である。これは大変よくできた機能である。椅子のデザインは北海道仕様より上。だ
がソファーのデザインは北海道仕様より若干安っぽく見えるのが少々残念なところか。
その他のデザインについては、北海道仕様とそれほど変わりはないので割愛させてい
ただく。
 次に、北海道仕様・東日本仕様のロイヤルに共通する内容について述べる。シャワ
ー室内の構造であるが、洗面台、トイレがこの狭い空間にコンパクトにまとめられて
いる。風邪の影響で1号・4号共にシャワーを使えなかったのが残念ではあるが、客
室外に出ずにシャワーを浴びられるのはよい。次回のロイヤル利用の際にはゼヒ試し
てみたいと思う。ちなみにトイレについてだが、これは個人的には使いたくないなと
思った。というのも、寝室を目の前にして(扉1枚仕切りがあるとはいえ)トイレが
ある、というのはどうも落ち着かないような気がしたのだ。確かに専用で使えるとい
うメリットはあるが使用後の臭いが寝室内に入ってくるのでは?と感じたのが本音で
ある。ちなみに今回私の乗った部屋は、北海道仕様・東日本仕様ともに煙草の匂いは
全くといっていいほど気にはならず、また他室からの煙等の流入もなく快適に過ごす
ことが出来た。但し、オロハネ25−502(12室ソロのあるAB寝台車)の通路
にある通風孔から出てくる空気は煙草臭く、早急な改善が必要かと思われる。
 以上をまとめると、インテリア的には東日本仕様の方がやや優れた印象を受ける。
しかし、北海道仕様のステラや油絵も捨てがたく、両方のオイシイところをとって、
木目調+ステラリウム+油絵というデザインの部屋が実現しないかなとひそかに願っ
ている。
 そして今回乗った1号・4号の乗務員さんの対応について。どちらも素晴らしい対
応で感謝しておりますが、特に最悪の体調で乗った、1号の乗務員さんには大変感謝
しております。ロイヤル担当の乗務員さん、食事の最中もモーニングコーヒーのサー
ビスの時も体調を気遣って下さり、また氷のう用の氷とビニール袋を用意していただ
いたし。もう一人の車販担当の乗務員さんも私の体調を気遣ってくれて、また記念撮
影も快く引き受けてくださいました。改めてこの場を借りて感謝申し上げます。
 てなわけで、全体的なインパクトとしては4号よりも1号に軍配が上がるという結
論に達しました。

 というわけであけぼの、スーパー白鳥、はやて、北斗星と乗ってみましたが、やは
り北斗星が1番よかった、というのが偽らざる事実です。次回の北斗星の旅でもロイ
ヤルに乗ってみたいと改めて思った次第です。

 最後に今回の旅に際し、様々な情報をご提供くださいました、

 ちゃ様、ひでさん様、こまりん様、くるくる駒ケ岳様、北斗星の家管理人様

には、この場を借りて厚くお礼申し上げます。
 また、今回の旅日記にお付き合いいただき、ありがとうございました。今後ともよ
ろしくお願いいたします。


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