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【001019】 初の北斗星ロイヤルの旅(その1)
2003/1/31(金)00:23 - 特急北斗星まりも ()

 皆様こんばんは。

 さて、通常掲示板【5328】で予告した、自身初の北斗星ロイヤルによる北海道の旅
に行ってきました。以下は、その道中の報告書でございます。長くなりますので、数
回に分けて報告させていただきたいと思います。どうかよろしくお付き合いください
ませ。

[第1章]1月21・22日
 北斗星の乗車1日前。それまで時間を持て余してしまうので「青森往復きっぷ・グ
リーン車用」を使ってあけぼの号で青森へ行き、そこからスーパー白鳥14号とはや
て14号で上野へ戻る。但し、あけぼの号はロイヤルとの比較をかねて敢えてA個室
シングルDXを使う。スーパー白鳥&はやてに乗ったのは、北斗星との比較をするた
めでもあるのだ。果たしてどちらが僕の理想とする旅に向いているのか?
 上野駅21時。15番線ホームへ。ここの案内板からは既に「はくつる」の文字が
消えていた。21時41分、あけぼの号上野駅発車。個室内はビデオ・オーディオの
機器が使え、洗面台もある。木目調のインテリアもよろし。しかし、ベッド端から壁
面までの距離が何と北斗星ソロよりも狭い!それとソファーにした場合、背もたれが
手前に出っ張りすぎて座りづらいような気が…。
 深夜の水上駅。雪深し。日本海側に出る。雪深さは北に上るに連れて深さを増す。
10時01分、あけぼの号は5分遅れで青森駅に到着。
 この辺りから「風邪ではないか?」との疑い強まる。そんな中、1時間ほど待って
スーパー白鳥14号に乗る。車内販売で函館駅の「うにいくら弁当」を購入。1時間
待ってわずか1時間で八戸に到着。ここから新幹線改札へ。強制的に自動改札を使わ
せようとする駅員の態度にムカつく。12時04分、はやて14号八戸駅発車。ウワ
サの「グリーンアテンダント」が登場。おしぼりとドリンクのサービスを受ける。と
いっても内容的にはJR北海道の特急の客室乗務員とさほど変わりはないのだが。
 東京へ近づくに連れ、風邪は悪化。過去の経験からいって扁桃腺炎のようだ。いき
なりリタイアか?そんな不安を抱えながらはやて14号東京駅到着。やまびこ59号
で上野駅へ。

[第2章]1月22・23日
 さらに風邪は悪化。ここでせっかくのロイヤルの旅をフイにしたくないので解熱策
として駅構内の薬局で風邪薬、ポカリスエット500CC×6本、冷感シップ薬12枚入り
4箱を調達。1回目の仏料理の予約をしてあるので、食後はロイヤル内でひたすら治
癒に専念するつもりである。その前にもうひと頑張り。入線直後の北斗星1号の編成
表作成のための資料収集(車番をデジカメでとるだけですが)。そしてやっと今日の
宿である9号車1番・ロイヤルへ。夢にまで見た空間。しかし風邪の影響で意識もう
ろう。感動が半減。くやし〜!ちなみに車両は北海道仕様のオロハネ25−556。
この時点でくるくる駒ケ岳さんから指摘されていた不安から解放される。見事にステ
ラリウム車両に当たりました!いいですね〜、美瑛の丘を思わせるステラ。釧路湿原
を思わせる油絵。
 16時50分、北斗星1号上野駅発車。さっそく乗務員さんがやってきてウエルカ
ムドリンクのサービス。しかしだ、酒が飲めない上にこの最悪の体調…。ひとまず、
1回目ディナーの予約があることを告げた上で食後に氷とビニール袋を用意していた
だくようお願いする。これで頭を冷やすのだ。併せて翌朝の和朝食のルームサービス
をモーニングコーヒーと同じ時間でお願いする。(朝食ルームサービス、洋朝食は無
理でした。)
 17時30分、1回目のディナータイム。仏料理を予約しているのでグランシャリ
オへ。と思ったら1回目の客はなんと私だけ…!本来なら最も落ち着いて食に集中で
きるはずなのだが、風邪の影響で思うように食が進まず。食堂車付きの乗務員さんも
心配そうに気遣ってくれた。料理自体は11月下旬の夢空間北斗星で食べたものと同
一である。ひとまず無事に完食し、お願いしておいた氷とビニール袋を受け取り自室
へ戻る。
 ここからはひたすら悪寒と頭痛との闘いとなってしまった。ビニール袋に氷を入れ、
これに洗面台から水を注入して頭冷やし用の氷のうを完成。また着替えも済ませてい
つでも寝られる状態に。節々が痛い上に首回りのリンパ腺にも障害が出始めたので、
シップ薬を貼りまくる。手元には水分補給のためのポカリスエットを置く。これだけ
で何とかある程度のところまで復調させておきたいのである。ポカリをガンガン飲み、
幾度となくシップを貼り替える。それからしばらくの間の記憶は定かではない。覚え
ていたのは青函トンネル内通過中くらいか。
 気がつくと、函館に止まっていたようだ。しかし起き上がれない。このまま寝る。
森、八雲、長万部と停車。この辺りでやっと起き上がり、顔を洗って歯を磨く。幾分
か体調は持ち直していた。
 7時過ぎ。モーニングコーヒーと前日に予約していた和朝食が来た。青函隧道が開
業した直後の某鉄道雑誌で朝食ルームサービスが紹介されていたが、まさに今ここで
それが実現しようとしていた!さっそく食す。食事自体のうまさもさることながら雪
の平原を眺めながらのロイヤルでの朝食、何とも言えないゼイタクなひとときである。
 その後、自室そばを車内販売の乗務員さんがやってきた。何か面白そうなものはな
いかといろいろ物色。静電気よけのキーホルダーとボールペンを購入。ここでせっか
くロイヤルに乗ったので、記念撮影をお願いした。しかも、乗務員さんも一緒に入っ
てもらってである。断られるかなと思ったが、快く引き受けてくれました。ロイヤル
のソファーで私の隣に座ってもらい、デジカメのセルフタイマーを起動。高さが合わ
ず乗務員さんに小道具を用意してもらって再挑戦。今度はうまく撮れた。めちゃめち
ゃカワイイ乗務員さんだったのでとてもうれしかったなぁ。この乗務員さんも私の体
調を気遣ってくれました。去り際に、改めて乗務員さんにお礼を述べる次第。
 食堂車に連絡し、食器の回収を依頼。ロイヤル担当の乗務員さん登場。「お体の具
合はいかがでしょうか?」と相変わらず気遣ってくれた。上向きになり始めたことを
告げると一安心されたご様子。
 こうして、北斗星1号は9時20分、札幌駅に到着。改めて2人の乗務員さんには
お礼を述べたかったが、その機会を失してしまい、誠に残念であった。その代わり、
旅が終わった後にNREさん宛てにお礼のメールをお送りしたところ、丁重なご返事
をいただいた。
 過去何度か北斗星に乗らせていただいたが、過去最悪の体調であったのはとても残
念であった。しかし、その中で最高の部屋であるロイヤルに乗車できたこと、そして
何よりも素晴らしい乗務員さんに出会えたことがとてもうれしかった。
 僕の中で、最も強く想い出に残る「北斗星の旅」となったことは紛れもない事実で
ある。

(その2へつづく)


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