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【000834】 冬の北海道旅行記−4
2002/12/22(日)00:02 - TWILIGHT ()

−つづき

翌日からは「北斗星トマムスキー」号のキャンセルの有無の確認のためにヒマさえあれば駅の
みどりの窓口へと通った。キャンセルなんていつの瞬間に出てくるかわからないし、それこそ
こまめに行った。例えば岐阜から名古屋へ行くときなんて、まず列車に乗る岐阜駅でみて、降
りて名古屋駅でみて、帰りにまた名古屋駅でみて岐阜駅でも見てみたりとか。

もはや「何が何でも取るんだーっ」という執念にも似た、何かに取り憑かれているといった
状態であった。そんな執念が通じたのか4日後に奇跡的にキャンセルが出て、「北斗星トマム
スキー」のB寝台個室ソロを2枚とることが出来た。

しかしまだ私は満足していなかった。帰りにトワイライトエクスプレスのスイートが取れて
いる状況を考えるとあまり高望みはできないものの、せめてやっぱり「ロイヤル」に乗って
みたい。−−−そんなこんなで「みどりの窓口」へ通う回数はB寝台個室が取れる前とそれ
ほど変わらない頻度で通うこととなった。

1日平均2回午前と午後、多いときには1日4〜5回、実家に帰省したときも欠かさず「み
どりの窓口」に行ってはアクセスした。編成に2室しかない「ロイヤル」はなかなかキャン
セルが出てこない。「しゃーない、もう、行きはB寝台個室ソロで」とあきらめかけていた
2月13日、サークルの年間行事の「卒業生追い出し旅行」に参加するために、その日いた
岡山駅から姫路経由で山陰の城崎温泉へと向かった。朝、岡山駅でアクセス。すると個室の
寝台はすべて「NO」。念のため普通のB寝台の残券も見てもらうと、残り9枚ということ
だった。結構な乗車率だなぁと思った。

特急「はまかぜ」を新幹線から乗り継いで城崎駅には夕方着いた。
朝、岡山駅で見てもらって個室は何もなかったが念のため見てもらうことにした。

「すみません、3月3日の北斗星トマムスキーの切符を見てもらいたいのですが・・・」

そう言うと係員は「北斗星の切符?」と言った。

「いいえ、そうじゃなくて臨時の北斗星トマムスキーです。新宿から北海道の石勝線の
トマムに行く列車です」

そういうと係員は時刻表をパラパラめくり出した。

「どーせ切符なんてあるはずないのに。さっさと答えを出してやってくれえええ・・・」

と思いつつ係員の対応を見ていると、係員がモニタ画面を見ながら・・・・

「んーー、スーペリア・ツインというのがあるみたいですよ」

と言い放った!!  なにーーーっ!?
あわてて私もモニタ画面をのぞき込む。確かに日付、発駅、着駅、列車名のそれぞれの
差し込んであるピン(注:当時のマルス、M2)の位置もすべてあっている。
そしてモニタ画面の右上に・・・

                 「YES」

の文字。岡山で見たときはなかったのに。「すみません、そのスーペリア・ツインの
切符下さい」といって発券してもらった。確認してみると、確かに「北斗星トマムスキー」の
「スーペリア・ツイン」の切符で寝台料金50000円とある。間違っていない。

「やったーっ!なんと夢空間のデラックス・スリーパーに乗ることができるんだー」

キャンセルで取れたとはいえ、なんと私の卒業旅行は行きは新宿から「北斗星トマムスキー」
の「スーペリア・ツイン」で、帰りは大阪まで「トワイライトエクスプレス」の「スイート」
という、鉄道ファン冥利に尽きる卒業旅行がおくれることがここに確定した。

しかしそれにしてもなんでこんな駅で切符が取れるなんてねぇ。へへへへへへ。

すでに「北海道ニューワイド周遊券」(注:今は亡き・・)は岐阜の近畿日本ツーリストで
購入している。余談であるが、私のように「行きは北斗星、帰りはトワイライト」という
ような列車に終点まで完乗する人には「北海道ニューワイド周遊券」は有効である。

というのは「北海道ワイド周遊券」や「道南ワイド周遊券」は当の東海地区からだと「名古屋
市内」発で北海道の自由周遊区間への経路は@東海道本線で東京へ出て東北本線、常磐線、
奥羽本線、上越線・羽越本線まわり A中央本線、篠ノ井線、信越本線で羽越本線まわり 
B高山本線、北陸本線から信越本線・羽越本線まわり C米原経由で北陸本線から信越本線・
羽越本線まわり・・・と指定されているが、ニューワイド周遊券だと基本的には一般周遊券の
ような発売方法で自由に経路を組むことができるのである。北海道から北海道ワイドや道南ワ
イドでトワイライトに完乗しようとすると近江塩津から大阪経由の米原までの連続乗車券が
必要だが、ニューワイドなら一筆書きの経路で自由に買うことが出来る。トワイライトエクス
プレスに完乗したい方はどうぞ一度買ってみて下さい。(注:当時。現在のゾーン周遊券は
当時のニューワイドとまったく発想は同じです)

−つづく。


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