2002/9/26(木)23:08 - carora (男)
みなさんこんばんは、caroraです。
のぶは、9月21日から3連休パスを利用して東北地方を旅行して
来ました。しかし23日朝に発生した、青森駅構内架線切断事故
により、足止めを食ってしまい、旅程が狂いました。
たった一本の架線切断が東北地方全体のダイヤが混乱してしまいました。なぜこんなに混乱したのか。。。
事故は二十三日午前九時二十分ごろ、青森市古川のJR古川踏切の架線に別の電線が触れたため、架線が切断して停電となり、JR青森駅発着の東北線、奥羽線、津軽線、海峡線の四線と、貨物線の運行が一斉にストップしました。JR青森駅の張り紙によると、踏切近くの道路改修工事で電柱が傾き、電線が垂れ下がったことが原因とみられている。約三時間後に復旧したが、連休最終日とあって駅はひとでごった返し、乗降客約六千人の足に影響が出た。
運転再開後、JRは輸送力を確保しようと、できるだけ数多く列車を走らせる復旧方法を選択。しかし、正常ダイヤに戻すには膨大な輸送計画の作り直しと、車両や乗務員の手配が必要だったのでしょう。
例えば青森発西秋田駅行き特急かもしか1号の場合、秋田からそのまま車庫行きではない。
秋田からかもしか3号として折り返し、今度は青森からかもしか4号としてまた秋田へ、いった格好。ひとつの路線で一本遅れが生じれば、伝染するように他路線の電車にも影響が出る。もつれた糸を解きほぐすような作業が続いたと思われます。
しかし、連休最終日の青森駅で電車の発着がストップしたことが、予想外の混乱を引き起こしました。同駅は東北、奥羽、津軽海峡線が合流する交通結節点。同駅は東北各地及び北海道から電車が発着する。それがすべて一気に止まった。「急所を突かれた」(青森駅駅員)格好です。
影響は函館―盛岡駅間でとりわけ大きく、通常は4時間程度で着くが6時間以上かかったはつかり号もあり、遅れは最高で二時間以上に達しました。
盛岡駅では、東北新幹線接続を取ることになった為、新幹線もダイヤが乱れました。
◇指令の指示待ち◇
それにもかかわず、駅の表示板は「調整中」と表示したまま。ホームは電車を待つ人であふれました。「次の電車は何分後?」。駅係員に問い詰めても「分からない」。乗客は皆怒っていました。
なぜ「分からない」のでしょう。
通常、駅係員は列車の運行をダイヤ表で把握。それに基づいて、資格を持った駅係員が構内の信号やポイントを切り替えている。ひとたび変更が生じると、ダイヤ策定を担当する総合指令所からの指示を待ち、対応することになります。
ダイヤ変更は指令所から運転士に無線で、各駅には電話とファクスで伝えられる。乗客には、その情報をもとに案内放送や掲示で随時知らされる仕組み。「情報提供に努めたが、十分ではなかった」とJR東日本。
混乱の防止策はあるのか。JR東日本関東地区は七月末から「運行管理システム」の運用を始める。運行状況から、各駅の信号、ポイント制御まで、すべて総合指令所のコンピューターで一元管理する新システムです。
JRによると、これが事故など異常時に威力を発揮するそうです。指令所でダイヤ変更が入力されると、次の電車が何分遅れで到着するか即座に計算。駅ごとに放送や電光表示板で自動的に案内されます。まずは首都圏の五十駅で導入が決まりました。
このシステムを全域に広げてもらいたいものです。
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