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【002891】 EC163 Transalpin乗車記
2006/10/13(金)04:07 - とらん・ぶるぅ☆ ()

チューリヒからウィーン西駅まで、EC163トランザルピンに乗車してきました。
またかよ、という感じですが今度は逆向き、しかも全区間、実に9時間の乗車です。

乗り込むと、車内は乗客でびっしりでした。
どうりでパノラマ客車の予約が取れなかったわけです。
乗車した車両は最後尾の通常型の1等車です。
チューリヒ駅をほぼ定刻に発車すると、ザルガンツまではクール方面行きの
列車と同じルートを走りました。よく晴れていて車内は暑いくらいでした。

国境駅のブックスで少し長めに停車していましたが、
向かい側からやってきたチューリヒ行きのユーロシティから
列車を間違ったのか一人走ってこっちのほうに乗り込んできました。
ここから、向きを変えてオーストリアに入ります。
行きかう列車もスイス連邦鉄道の車両からオーストリア国鉄車になります。

これまではスイス連邦鉄道のRe4/4II型電気機関車が牽引していましたが、
この先はオーストリア国鉄のTaurus 1116型機関車が引っ張ります。
今度は機関車の次位になるので、シーメンスインバーターの音がよく聞こえます。
オーストリア国鉄区間は壁がたっており、在来線でも新幹線のような雰囲気です。
ただ、住宅地ばかりでなく放牧しているところにも立っていたので、
立ち入りできないようにするための柵かもしれません。
それともうひとつ、最高速度200km/hrでの汚物飛散対策なのかもしれません。
平野部では列車の速度もかなり上がりますが、さすがにアールベルグ峠にかかると
さすがに速度が下がってきます。
どういうわけかアールベルグトンネルの中でしばらく停車、
車外に出ないようアナウンスがありました。

なかなか食堂車の予約を取りに来ないので、食堂車まで直接行ってみると、
すでに混み混みです。まだ予約は可能というので、13時からの予約になりました。
13時ちょうどに行ってみると、やはり混みこみ。アールベルグ峠越えで
ちょうどよく風景のいいところを見ながらの食事でした。
ペンネを頼みましたが、やっぱりスイスの食堂車・・・
パスタはイタリア(食堂車も)で食べるに限ります。

Kufstein-Salzburg間はいったんオーストリアを出てドイツ国鉄の線路を走ります。
すれ違う列車もオーストリア国鉄からドイツ鉄道に車両に変わります。
車両だけではなく通過駅の駅名表もドイツ式へ、
架線柱も、オーストリア国鉄の四角いコンクリート製かH形鋼を一本立てたものから、
ドイツ鉄道の細い鉄骨をH形やトラス状に組み合わせた形に変わるところからも分かります。

列車は最大30分遅延していましたが、結局ウィーン西駅には20分遅れで到着しました。
19時を回ってすっかり日が暮れていました。車内の乗客も1/3くらいは全区間の乗車です。
インスブルッグ、ザルツブルグでの下車が多かったようでした。


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