2002/8/2(金)18:13 - Yoshikazu (男)
7月27日、彼女との北海道旅行の帰りに北斗星4号に乗車しました。お互い初めての北海道、
寿司を食べ、ジンギスカンを食べ、二色丼を食べ、……と食べてばっかりでしたが、この旅行の
最後の楽しみが北斗星に乗ることでした。2人でワクワクしながら乗車当日を待ちました。
チケットの入手には大変苦労しました。1ヶ月前の10時に問い合わせをしましたが、この時点
で2人用個室はすでに満室。仕方なく北斗星2号のソロを2部屋とり、乗車変更の機会を待ちま
した。2週間ほどたったある日、某旅行会社に尋ねてみたら、北斗星2号のデュエットなら空い
ているとのこと。迷わず変更し、2人個室が確定しました。しかし、私たちの乗りたい列車は、
札幌発の時間が遅い北斗星4号でしたので、別の旅行会社に頼んであったキャンセル待ちはその
ままにしておきました。運よく旅行に出発する2日前に北斗星4号のデュエットをゲットでき、
念願が叶ったわけです。発売開始すぐの時期は個室が満室状態のようですが、直前になると結構
空席がでるようなので、キャンセル待ちでとれる可能性が十分にあるように思いました。私たち
も本当にラッキーだったと思います。おかげ様で札幌でゆっくり過ごすことができました。
さて、北斗星4号の方ですが、当日19時過ぎにホームに上ると、すでに発車待ちの状態でした。
青い車体がライトに照らされ、まさに高級感あふれる動くホテルといった感じです。私たちの部屋
は、10号車3番デュエット。中に入るとベッドが横並びで、思ったより通路天井が高かったので広
々しています。ベッドの上には2階室のベッドが張り出していますが、自分のベッドに座ると全く
気にならないし、圧迫感もありません。列車の揺れがほとんどなく、非常に快適な部屋でした。
早速、7号車のグランシャリオに行き、シャワーカードを買いました。私が1番だったようで、
自由に時間を選べ22時30分からの時間をゲット。その後は個室に戻り、車掌さんからカードキーを
受け取ったり、食事をしたりと彼女との会話も弾みました。
一段落して車内探検。2人で10号車から6号車まで移動をしました。途中、空室をいくつか発見
し、どんな部屋か眺めていました。ソロも思ったより広いし、ツインデラックスは2段ベッドでし
たがベッド幅も私たちの部屋より広いし、椅子などもついていて高級感がありました。何部屋か空
いており、部屋が埋まらなかったのかと思っていましたが、翌朝には満室になっていましたので、
やっぱり人気の列車なのですね。開放型の方には行ってないですが、こちらもたぶん一杯だったの
でしょうね。10号車から9→8→7号車と進み、グランシャリオへ。数組のグループが食事をして
いましたが、結構空席も目立ちます。次の乗車時には食べようかと迷いながら、6号車ロビーカー
へ。さすが1両すべてを使っているだけあって、広々しています。こちらでも何組かが景色を見な
がらそれぞれの会話を楽しんでいました。しばらくソファーに腰掛けてからシャワー室の位置を確
認し、部屋に戻りました。
21時を過ぎ、パブタイム開始の案内と乗車記念品販売の放送が流れました。彼女はすでに夢の中
でしたので、1人で記念品を買いに出掛けました。キーホルダーや懐中時計、小銭入れ等を見なが
ら最終的に購入したのが、乗車証明書。車掌さんに日付をいれてもらい、立派な記念品となりまし
た。部屋に戻ってしばらくしていると彼女が目覚めました。時間はちょうど22時過ぎ。シャワーの
用意をして、ロビーカーに再び移動しました。指定時間ちょうどにシャワー室に入り、カードを挿
入すると6分のデジタル表示がまぶしく光る。お湯の出る時間が6分なのは長いのか短いのか…急
いで髪と体を洗うと残り2分少々。意外と余裕がありましたね。残り時間の湯を体に浴びせながら、
最後まで列車でのシャワーという不思議な体験を満喫しました。シャワーからでるとすでに彼女の
方はロビーカーで待機しており、2人で夜景を見ながらビールを飲みました。私たち以外に数人の
方がおりほぼ貸切状態。23時30分ごろ夜景が急にきれいになり函館到着を知りました。海岸線がく
っきりと見えるこの景色は一番印象に残るものになりました。部屋に戻る途中に函館駅に到着。ド
ラえもんの列車がお迎えしてくれました。
部屋で青函トンネル突入まで粘ろうとしましたが、疲れからか、列車の揺れの心地よさからか眠
ってしまいました。再び目が覚めたのが盛岡で朝の4時過ぎ。福島くらいまで寝たり起きたりの繰
り返しでしたが、北斗星で寝るという楽しみを何度も味わえてよかったです。リラックスし横にな
りながら、彼女とのおしゃべりは最高に楽しく贅沢な時間でした。
8時過ぎからロビーカーに移動し、コーヒーを飲みながら田園や山の風景を楽しむ。途中、線路
沿いにカメラを構えた方たちをたくさん発見し、自分たちが憧れの列車に乗車していることを再確
認しました。ロビーカーを離れるころにはすでに9時過ぎ。北斗星もあと1時間くらい。もう少し
乗っていたいような、16時間という時間が本当に短く感じ、この列車に愛着を抱くようになりまし
た。
部屋で荷造りをしていると、あっという間に宇都宮へ。上野が近づくにつれ、山だった、田園だ
った町並みがビルの群れに変わっていきました。11時12分上野駅に到着。ホームに降り、北斗星を
眺めると「また乗りたい」という気持ちがその瞬間から大きくなっていきました。
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