北斗星の家 掲示板 過去ログ
前の記事へ] [次の記事へ] [記事一覧へ戻る] [TOPへ
【008129】 皆さんにお聞きします
2006/4/20(木)23:19 - MASA ()

 管理人様、そして皆さんこんばんは。先日、「カシオペアスイート1号車1番室(展望タイプ)」の切符を手にすることができ、
2,3年前からの構想がついに実現します。アドバイスしてくれた方々に改めてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。
情報処理の試験も終わり、只今北海道旅行の準備を進めている毎日です。
 さて、あのJR福知山線の脱線事故からまもなく1年になります。そこで、皆さんからこの事故についてどう考えているかという事を
聞きたいのです。あの事故から1年、月日の経つものは早いと感じております。まず、私のこの事故についての提言をいたします。

 あの事故ははっきり言いまして、儲ける事しか考えていなかったJR西日本の大失敗だったと思います。つまり、「利益至上主義」
を前面に掲げたら、あのような大事故を起こして、逆に利益が無くなってしまうばかりか、信頼まで無くなってしまったと思います。
今までは競合する私鉄に対抗して、電車の本数を増やしたり、新快速の最高速度を130km/hまで上げたりなどして私鉄に対抗
しておりました。しかし、この裏側には乗務員に対して過酷な試練が待ち構えていたのです。電車が1分遅れただけでも、乗客に
迷惑をかけたという事で、「日勤教育」という乗務員の人権を無視したいわゆるいじめみたいな教育を受けなければならないのです。
JR西日本はこれまで電車の本数を増やしたほか、停車駅も増やしてサービス改善をしてきましたが、停車駅が増えたにもかかわらず、
所要時間は今までどおりであるというはっきり言って矛盾したダイヤ改正を行ってきたのです。余裕の無いダイヤですので、1分
遅れただけでも、後の電車がその影響を受けて遅れるというぐらいです。オーバーランして遅れたという事はもってのほかという感じ
でした。当時、JR伊丹駅でオーバーランし、その影響で遅れたという事で「日勤教育」というのを受けたくないという運転士が
猛スピードで電車を走らせ、結果カーブを曲がりきれずに片輪走行をし、沿線のマンションに激突し、電車が大破して107人が
亡くなるという事故になってしまいました。私は当時この事故をラジオで知りました。しかし、次々と事故の状況が入ってきており
ましたので、テレビをつけてみましたら、あの様な悲惨な状況が映し出されておりました。私は正直「うわぁ、ひどいなぁ」と
思いました。あの電車に乗っていた乗客が負傷していた時の悲鳴ともいえる苦しい声を上げていた現場や病院、1人、また1人と
遺体が運ばれていく事故現場、事故が起こったことを知り慌てて病院に駆け込む家族や親友たち、そして、事故で亡くなった被害者の
家族や親友の悲痛な叫び、あの状況をテレビで見ていまして正直胸がかなり苦しくなり、心の中も重苦しい感じがして、同時に
「かわいそう」と思いました。あの事故が起こった後のJR西日本の当時の社長の会見を見まして、はっきり言いまして誠意が
まったく見られませんでした。それどころか、当時の幹部社員が「置き石があったのではないか」などという不適切な発言も
ありました。私は今までJRを信頼してきました。私の実家はまわりが田んぼであり、鉄道はJRしか通っておりません。ですので、
私は小さい頃から当時の国鉄をよく利用し、高校などに通っていた頃は毎日JRを利用していました。それぐらい信頼があり利用
していましたが、この事故が起こってからは、JRに対し初めて不信感を抱き、JRに裏切られた感じがしました。しかし、昔から
JRを信用してきた事と、私自身鉄道が好きであるという事で、事故が起こった2日後にJRを利用しました。そのかわり、私が
書いた手紙をJR大阪駅を通してJR西日本に出しました。その内容はまたこのような事故が起こった時の私なりのアイデアや
JR西日本の社長の記者会見で誠意が見られないなどといった内容の手紙でした。この事故の責任を取り、当時の取締役相談役や
会長や社長、役員全員が辞意を表し、当時の取締役相談役と役員全員が昨年の株主総会後に、会長と社長が今年の2月1日付で
役職を退きました。そして、今年の2月1日付で就任しました現在のJR西日本の社長は「利益至上主義」をやめ、「安全第一」と
いう社風に変えて、朝夕のラッシュ時に遅れ気味だった電車のダイヤを「最初から遅らせるという前提」で、電車のダイヤを見直した
「ゆとりダイヤ」を今年の3月18日のダイヤ改正に行い、その結果1日140本あまりの電車が減ったのです。改善されたのは
ダイヤだけではなく、電車にも安全の工夫がなされました。昨年の12月1日に運行を開始した「321系電車」はこの事故後、
先頭車にモーターを付けることで、先頭車を安定するという工夫がなされました。当初、「321系電車」は、事故を起こした
「207系電車」の外装デザインを取り入れる予定でしたが、この事故後外装のデザインが別のデザインに変わり、「207系電車」
も、「321系電車」と同じデザインに変更されました。「もうあの電車は見たくない」という遺族や被害者の気持ちに配慮した
ものです。このような改善をしましたが、JR西日本の信頼はまだ完全に回復していないと思います。実際、あの事故が起こった後に
並行する阪急宝塚線などの路線で代替輸送を行いましたが、運行を再開しましても事故前の利用率まで戻りませんでした。再開後も
そのまま阪急宝塚線を利用している人がおり、「もう二度とJRを利用しない」という人もいました。つい先日、ようやく事故前の
利用率まで戻りましたが、これで信頼回復になったとは思っておりません。二度とこのような大きな事故が起こさない事が本当の
信頼回復だと思います。

以上、私の提言でした。


前の記事へ] [次の記事へ] [記事一覧へ戻る] [TOPへ