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【005162】 パンタグラフ
2002/11/16(土)21:30 - 青函随道539 ()

皆さん、こんばんは。
パンタグラフの件ですが、私も解る範囲でお答えします。

EF81などの1970年代前半の設計の車種は、
インバーター制御確立以前のため、車内に変圧器
(2万ボルトを1500ボルトにする)
それだけでは、交流の1500ボルトになってしまいますので
整流器にて直流に変換します。

私の記憶に間違いがなければ、EF81のモーターは
直流電動機のはずです。

直流電動機の特性として
電動機に加わる電圧を一定と定義する(1500Vとしましょう)
と 回転数は電流に反比例します。また、回転力は電流の2乗に
比例します。

つまり低速回転(起動時)は大電流が流れます。
また、速度が乗ってくると電流が減少して回転力も小さくなる
特性があります。

機関車のマスコンは、抵抗制御をしているのです。
シリーズ(直列)に抵抗を入れ、大電流を流し
起動トルクを得 パラ(並列)で電流を減少させます。

話しが横道にそれましたが、大電流を流す=負荷が大きい
電圧降下が起こる!
それを、カバーするため集電効果を上げる目的で
直流区間では2パンにしています。

交流区間ですが、機関車内は1500ボルトで起動している
と思います。元の(供給電圧)が高いので損失も少ない上
変圧器の2次側には、定電圧回路(オートマチック・ボルテージ・レギュレーター等)
があるはずですから片パンでもいいものと思われます。

交流区間において、前後のパンタをあげても大丈夫か?
の件ですが、パンタグラフだけで架線との電源のやり取りを
しているわけではなく、真空断路器を開放(断)にすれば
パンタグラフと電動機の間を遮断(絶縁)できるので問題ないと思います。

私の解る範囲での回答です。間違い等ありましたら
どなたか、補足訂正お願いいたします。




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