2002/6/30(日)09:43 - carora (男)
稚内繁華街21棟全焼 小売市場から出火 7千平方m焼失 【写真】 2002/06/30 07:12
【稚内】二十九日午後六時十五分ごろ、稚内市中央二、稚内中央小売市場「中央レンバイ」の内部から出火、木造平屋の同市場のほか、付近の飲食店、商店など二十一棟約七千平方メートルが全焼した。三十日午前零時半ごろ、ほぼ鎮火した。稚内消防署などによると、同消防署員一人が消火活動中に腰などに軽いけがをしたほかは、けが人は確認されていない。稚内消防本部と稚内署は三十日朝から現場検証して被災状況や出火原因などを調べている。
現場はJR稚内駅前の繁華街で、出火元の中央レンバイは戦後間もなく建てられた木造建築で大きな一つの屋根の下に、小規模な鮮魚店などが入居しており、古くから市民に親しまれていた。
現在は六店舗ほどが入居していたという。出火当時、同市場内では、一、二店が営業していたが、土曜の夕方とあって客は少なく、店の関係者や客らは無事に避難した。
この日、同市内では風速八―九メートルの南西の風が吹いており、同市場を焼き尽くした火は、隣接地だけでなく、道路をはさんだ付近一帯にも燃え広がった。現場には午後六時半すぎから付近の住民ら千人以上が集まり、騒然となった。
稚内消防署の消防車両のほか、稚内空港のタンク車など車両二十七台が出動し、消火に当たった。また、稚内海保の巡視船三隻が出動し、近くの石油備蓄基地への延焼を警戒した。
稚内市は同八時、横田耕一市長を本部長とする災害対策本部を設置し、同市場の北東部のホテル、民宿などに避難勧告を出した。避難先の稚内中央小体育館には、ホテルの宿泊客ら約六十人がバスなどで避難した。
北海道電力によると、火事で電線が焼き切れたため同市内の約千戸が停電。多くは復旧したが、現場周辺の百八十戸で停電が続いている。
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