北斗星の家 掲示板 過去ログ
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【000158】 北斗星、乗ってきました。けど・・・
2000/10/4(水)03:04 - Kazu ()


 こんにちは、Kazuです。
 書き込むべきかどうするか迷いましたが、やはり書き込ませていただきます。
 もし、ここの趣旨に合わない、もしくは問題になるようでしたら削除して
 くださって結構です。 < 管理者様






 北斗星の旅、鉄道ファン的な視線から言えばとても楽しめました。
食事は夕食も朝食も食堂車でゆっくり楽しめましたし、車掌や係員も丁寧でした。
(夕食は本来ルームサービスだったのですが、空きがあるとのことで食堂車に
変更してもらいました。朝食の方は案内放送開始と同時に部屋を出て、何とか
最後の一食をゲットできました。先客の9名全員が和朝食を選択したのは
驚かされましたが、確かに洋朝食より量も多くお得でした。また、朝食類の
量が少ないのは予め調理した物を途中から乗せているためだそうです。)

 ロイヤルの室内もそれなりに広く、洗面用具類も必要な物は揃っていましたし、
タオルも下手なビジネスホテルよりは上手く仕上げられていて、良い感じでした。
 他にも青函トンネル内の電光表示もしっかり見ることが出来ましたし、
記憶とは随分違う閑散とした車窓の風景や、ずいぶん立派な街並みになった
札幌にも驚きつつも、十分に楽しんできました。
(そういえば車内でおみやげを買ったのですが、JR北海道のグッズが
変わったみたいです。「12 ROYAL」の革製のキーホルダーは¥2500に
なり(これ、買いました)、新たに加わった丸い形の革製のもの(形状は液晶キー
ホルダーを涙滴状の形にした革に埋め込んであるような感じ)が¥3000だそうで、
更に懐中時計は¥8500、小銭入れは黒と茶色があるそうです。
販売方法は担当車掌が車内を巡回しての販売でした。)


 で、確かに旅行自体は楽しめたんですが・・・
 もう一回「同じ設備」「同じ列車」を使用するかと言えば「NO!」です。

 その理由ですが、設備の保守と運転が最悪でした。
 まずは乗った車両の状態がよろしくなく、通路の自動ドアは故障中(B寝台側、長いこと
この状態ままらしく、ぼろぼろになった張り紙が貼られているだけ)、さらにはA・B寝台の
仕切扉も完全に閉まらず、個室のドアもがたが来ていました。(閉めるときに車両中に
響くような音を立てるぐらいの勢いで閉めてやらないと、室内外どちらからも施錠出来ない
状態に。室内側からの施錠が不完全になるのに気付いたのは北海道に入ってからでした(泣))

 最も、それだけなら経年劣化かと思って納得したのですが、ふと見れば空気清浄機の
吸気口から埃が糸状に垂れ下がっていました。
更に洗面台を見れば水カビと思われる赤いシミがあちこちに見られ、ドライヤーも吸気口に
埃がいっぱいで、作動させると鉄臭いにおいが部屋に充満してしまいます。

 さらに寝台ですが・・・
 まずは掛け布団(?)が毛布ということに失望しました。
過去に「あさかぜ」「北陸」「出雲3号」「あけぼの」と4列車のシングルDXを
利用しましたが、どの列車でも羽毛、もしくはそれらしき布団でした。
A寝台一人用個室の最高峰であるロイヤルが開放B寝台とさして変わらない毛布と
いうのには疑問を持ちましたが、これは序章でした。
 寝ようと横になってみると・・・どうやらバネがいかれているようです。 
初期の状態(窓側に枕)で寝ようとすると、腰のあたりにあるバネが飛び出して
いるようで、痛くて眠れません。(枕を通路側にして解決しましたが)

 そして・・・トドメとも言うべき決定打は「運転」でした。
上野〜郡山を除いて、ほぼ全区間でこれ以上はないという下手な運転。
急加速しては一気にニュートラルに戻して惰行、あるいは制限速度オーバーか何かで
そのまま一気に制動を掛ける。そして速度が落ちると今度はまた急加速。
今まで乗った寝台列車ではこんな酷い運転をしていた列車は記憶にありません。
普段は殆ど飲まないのですが、あまりに酷いのでウィスキーとワインを全て飲むことで
無理矢理眠ったのですが、それでも夜中には何回も「ドーン」という音と衝撃で
目を覚ましました。
更に駅停車中にドアが開いたまま前後に動き出すこともしょっちゅうで、雨が降っていたに
しても、とても優等列車とは思えない運転状態でした。
(道内はさほどでもありませんでしたが、朝食中(森駅通過直前)に数回酷い揺れがあり、
コーヒーがこぼれてしまいました)

 偶然、乗った列車の巡り合わせが悪かったのかも知れませんが、自分としては
JR東日本の車両を使用した北斗星のロイヤルへ乗ることは、あまりお勧めしません。
(JR北海道の車両の方が良いという話を聞いたような気がしますが、少なくとも
こんな状態の車両その通りだと思いました。)


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